7.31.2005

何かとリバウンドが重要

アレヨアレヨとライブの週にとうとう突入してしまう。いつも最後になって、時間が足りない感がバンドを襲う。結果的には良いプレッシャーと思ってはいるものの。ここらへんをもっとこう、あそこをもっとああしたいという気持ちはヤマヤマだが、区切りをつける。とにかく、少しでも前のステージより良いものになることを願う。

数週間前、百円ショップで買った木のマッチが引き出しから出てくる。100円で6箱。かなりお買い得ではないかと思う。マッチのシュボっという音と、匂いがとても好きだ。使わないだけもったいないので今日のタバコはマッチ。昨日家族とデパートに行ってきた。万年筆のインクのカートリッジの10個入りを600円くらいで買った。パン屋でカレーパンを買った。夜スタジオに入る前に、コンビニでダイエットコーラのペットボトルを140円で買った。コーラ味って何味だろう。今日の昼飯は近所の蕎麦屋で食べた。少し奮発して天ざる1,130円、妻は息子と冷やしきつねうどんを食べた。

調べたら、どうやら私は水曜日に生まれた見たいだ。私の週末は水曜日のはずではないかと下らん妄想がこの数週間ヘビーローテーション。日曜日は夕方5時あたりから切ない気持ちになる。サザエさんが始まる瞬間、何かが明らかに終わって、何かが明らかに始まろうとしている感。これもある種強引な区切りとも思える。

7.27.2005

見られてるということ

今朝、ヨメとくっだらない言い合いをした。内容すらよく覚えてない。モノが蹴られ、大声が飛び散った。正気に返るとお互いの非を認め、仲直りした。それを見ていた息子は、いつもなら熱心に見ている朝の3チャンネルから目を離して、ボーゼンと僕らを見ている。片手にオモチャ。

口を開こうとしたとたんに、息子はオモチャを落とし、サッ、と両手で目を隠した。誰に教えられたことでもない衝動、だったと思う。見ちゃあいけない、と思ったのか、それとも、見たくない、と思ったのか。いずれにしても、明らかにビビっていた。ヨメと目を合わせて、お互い、やっちまったな、と静かに反省する。息子を呼び寄せて、びっくりさせてごめんな、と謝る。もうママもパパも怒っとらん。お前にも怒っとらん。ダイジョーブだよ。二人そろってニッと笑ってみせる。相当のバカ夫婦である。でも、息子は分かったようで、「ギャハっ」と笑い返して、ダダっとオモチャへと走り去る。僕らは、許されたのであろうか。

これはちょっと前まではよくヨメと言い合いになることでした。思い返すと、私は変わったと思う。前は、余計に笑わない、怒るときは怒る、泣くときは泣く、喋りたくないときは喋らない。一切。俺は俺、俺、俺、俺。今ある俺、それだけが真実。子供はそれを見てればいい。なんで、極端な話、今朝のような言い合いもどうぞどうぞ、しっかり見ておれ、と言っていたかもしれない。

でも、そういう態度では、閉鎖的なだけだな、と思いはじめた。汚い水槽をほったらかしにすれば、汚い水が循環してもっと汚くなる。その内、中も見えなくなり、ちっとも面白くない。よく分からないけど、息子は私とヨメに、はっきりとシグナルをビンビン送信してる。おめーら恐えーんだよと。てめーらそれやめろ。

前のままでは自分がどんな化けモンになろうと気付くこともロクにできなかったと思う。僕に必要だったのは、前に向きたいという姿勢、これというシャキっとピントのあったイメージでなくとも、こんな人間になってやりたいという意志。いい背中を見せてりゃア育つ、はアンデルセン童話に等しい。情報は常に、双方に流れてる。その情報の流れを一方的に切断してはならない。一度閉じてしまったその水門をいま開こうとしてる。息子が見てる背中はまだまだ小さくて不安定に違いない。それは、変えてやりたいと切実に思う。

少し話がずれた。

依然として強引な作り笑いは良くないものだと思う。そこだけは勘違いして欲しくない。どうせそんなモンはすぐバレるし、ずっとニコニコしてるのはただ不気味なだけ。その話とは少し違う。子供が自分を見るように、客観的に自分を見て、あ、今の俺嫌い、こういう人間はいやだ、と思うとき、やっぱりそこで止まっちゃあならないと思った。結局、機嫌悪いだとか、怒ったり、悲しいとか、元となる外的要素も当然あるけど、そこにプラスαで、自分で自分をそうさせてる部分が少なからず、必ず必ず必ずある。情報が自分というフィルターを通ってきてそうなるんだから。

状態だけを見ているのでは、モヤモヤと残された副産物に溺れるだけ。
それピンでは「俺」でも「真実」でも何でもない。
僕は木を見て森を見失っていました。んなもん。

と、今朝の出来事をようやく少し把握できた19:00現在。
すみません、ちょっとまとまりが悪かったっす。

雨の夜ガラクタの街にて

昨夜、御茶ノ水の楽器屋をプラプラ。雨はさほどひどくなかった。会社から電車一本で11分という驚異的な近さにびっくりうれし。また、プラプラしに行こうと思う。中古屋さんで、色んなギターを試してみた。これを弾いて、あれを弾いて、そんでもってあっちのも弾いて、その内こんがらがってくる。あれ、この音が良かったかな、それとも・・・うーーん。どれもいい音ではあるんだけど、なんかピンとこなかった。一つまぁまぁ良かったと思われる中古のギターがあって、店員に、「これって結構中古に出回ってる型なんですか?」。殆ど見ずに即答。「あまり出てこないですねぇ~~」。尋ねた俺がアホでした、ハイ。

その後、新品をためしに別の店に行き、イケイケゴーゴー、20代前半茶パツロンゲのステキな笑顔のお兄ちゃん店員が接近してくる。数分チンチャラ弾いて、店員「どんな音出したいんですか?」と案外まともな営業トークの切り口に好印象。ちょっと説明すると、店員、どうやらコイツは買うかもしれんとなにか確信した様子、鼻息荒く「じゃあ、今日決めちゃいましょうよ。本気で一緒に探しますよ!」おいおい、それまでは本気じゃなかったのかよ・・・。でも、なんだかその営業マンからも色々アドバイスをいただき、アホな質問も沢山させていただき、楽しかった。万が一新品を買うことになれば、あのお兄ちゃんの業績に貢献してやろうと思う。セミアコのテレキャスを試して見なされと店員もギター氏も言う。一応今後の参考に。

2時間もフラフラしてなかったけれども、久しく一人の時間を満喫。イヤミでなく。

帰宅後は子供と遊び、妻と話し、ギター氏と話し、ギターを弾き、本日営業終了。
ふと思い出したクリスマスの歌を一つ、ポロンポロンやっておりました。

7.22.2005

セブン

仕事の後、下北沢のライブハウスにメンバー募集のビラを貼りに出かけた。既に20:00を過ぎてしまっていたので、残念ながらライブハウス以外でも貼らせてもらおうと思っていた、楽器店はもう閉まっていた。途中でケーキ屋さんに寄り、シュークリームとプリンをヨメの土産として買っておいた。駅に向かい、千代田線直通の綾瀬行きを待った。

電車がホームに到着すると、私は一番後ろの車輌に乗った。クーラーが強めで気持ちよかった。空席の運転席を背に、壁によりかかった。電車が動き始める。まっすぐ前方を見ると、電車の車輌がくねくね曲がるのが見えて、なかなか愉快。全部の車両が完全の一直線になったとき、果てしなく長い廊下を見下ろしてるようで、不思議な感じだった。そんな直線がしばらく続いていた時、私は一番前の車輌まで歩くことにした。そのときには既に、電車は地下にもぐっていた。

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普通のサラリーマンでも2億円ためることができる、と、うたう広告が目に入る。きっと、最近好調の株と投資信託とユーロでも推薦するものであろうと推測する。流行モノを買うだけ、タネも仕掛けもない。今のバブルは近い将来に一度は必ず大きくコケると信じてる。今まで儲かっていなかった会社が1、2年で急に良くなったはずが無かろう。ファンドやらライブドアやら市場側はドンチャン騒ぎである反面、肝心の事業構造は多くの業界に渡って変化なし。当然、そうでない会社も例外的にあると思うが。ちなみに、お金の使い道を推薦してくれる広告もゴマンとあった。

6号車を通り抜け、5号車へ。現在地、日比谷。ドアが中々閉じないと思ったら、アナウンスが流れ、急病人のためしばらく停車。犯人はお前か。40代くらいの太めの男が座ってる。半袖ワイシャツとスラックスのクールビズ・ファッションにひどくミスマッチな真っ赤なアウトドア用のリュックサックを背負ってる。座ってるのに。足元には大量の下呂。男は恥ずかしかったのか、酔っていて訳が分からないだけだったのか分からないけど、顔を上げようとしない。仕方なく自分の下呂を見つめるだけ。車掌が実際の病人に向かって通り過ぎたが、「大丈夫ですか」と一声かける。返事のかわりに男は上下にカクカク頭をフルだけ。

5号車から4号車へ。30代の女性が二人、仲良く喋っている。パステル色の洋服。歩いていたので少ししか会話が聞こえなかったが、飼っている犬の写真を見せ合っていたよう。お互い「いっやーん、ウチのよりかわいいじゃん」という。彼女等の目にウソはなさそう。声が車輌中に響く。

3号車。ドア脇に立つ、私に良く似たサラリーマンが立っている。ピンストライプのグレーのスーツ、太いフチの眼鏡、やや太め。熱心に携帯電話をいじっているが、時々顔を上げて、キョロキョロ見回す。誰かに見られていないか確認するかのように。

2号車。50代の男と30代の女が隣同士に座っている。女は寝てしまっている。電車が少し揺れると、ついつい男の肩に寄りかかってしまう。男はうるさく舌を鳴らして、席を立つ。ハッと女は起きるが数秒後、再び寝てしまう。

1号車。偶然にも、毎朝通勤電車で見かける女が座っている。小柄で、肌は色白。清楚な身なりをしている。少し細いたれ目、短めのチョコレート色の髪。上品に赤い唇。私にも気付いたらしく、初めてやさしく笑いかけてくれる。私に手招きをする。いや、もっと近く。耳を近づけるように合図される。ささやく。「私が欲しいんでしょう。ガスガス、ファックしたいんでしょう。」通勤電車の女と同じ人とは思えなかった。

何も起きず。
何も起こさず、私は電車を降りた。

7.21.2005

黒いシャンパンに橙色

昨夜、仲良くさせていただいている、モノクロビジョンというバンドの解散ライブに行ってきました。はかないモンだとセンチメンタリズムに浸りながら歩いていたら、うっかり地下鉄の出口を間違えてしまい、結局JR渋谷駅をまるまる一周してしまい、汗だくに。ライブでも仕事でもない限り、極めて縁の薄い街なので道に迷いまくるのも当然か。西口のバスターミナル外れ(?)の歩道橋で立ち止まってしまったついでに、周りを見渡してみる。記憶が正しいかどうか分からないんだけど、この街の灯りって、黄色が多い気がしてしょうがない。街路灯なのか、たまたま店の看板で黄色いものが多いのか、風景の一部と化してしまった工事現場なのか、それともただの妄想。青黒い空に、下から不健康なオレンジっぽい黄色いスモークが、毒々しいカクテルのように混ざる。そなイメージが強い。

当たり前すぎるけど、なーんでもあるんだな、本当に。半径数キロ内になんでもある。食べる所も、物欲を満たすところも、性欲を満たすところも、寝るところも、冒険するも隠れるもクレイジーでいようとノーマルでいようと一人でいようと団体であろうとなんでもいい。それぞれの人の居場所がしっかり設けてある。それは、ひっそりした漫画喫茶であり、クラブであり、109であり、路地であり、アベックが隠れてキスするビルの間の隙間であり、ヘルスであり、個人経営っぽいいかにも怪しそうなカフェであり、無数のラブホテルであり、無数の飲み屋であり、無数の本屋とスターバックスであり、あのライブハウスもそう。全部、不特定多数の誰かさんの行先。

世代交代をヒシヒシ感じる。渋谷をぶらつく子たちが、とてつもなくたくましく見える一瞬もあれば、どうすればこんなに疲れきった顔になったんだろう、と思う時もある。僕の表情はもう乾いたセメントとなってしまってるのでしょうか。

ライブはとてもよかったです。
モノクロビジョンさん、本当にお疲れ様。
またいつか渋谷に誘導してやってください。

7.19.2005

スーパーマンがいれば

男は14時過ぎのコンビニで大量にタバコを買い占めている。昼のラッシュ時であれば偉い迷惑だったところ。マイルドセブン、キャスター、マルボロ、銘柄はあまり関係ないように見える。店員は一番大きなビニール袋を5枚分、いっぱいいっぱいにタバコのパックで詰めた。男は30中盤くらいで、洋服は少し色落ちしたジーパンに、半そでの紺色のポロシャツ。髪の毛は長めだが、だらしなくは無い程度。額に少しの汗。サイフにはピン札の1万円札がごっそり入ってる。

男はビニール袋を両手に下げ、近くの公園のベンチに向かう。腰をかけると、早速袋からメンソールのタバコのパックを取り出し、丁寧にラップをはがし、一本取り出す。本を読むのでもなく、ブランコで遊ぶ子供をみることもなく、下向いてひたすらタバコを吸う。次から次へと丁寧にラップをはがしては、タバコを吸う。ひたすら吸う。男の足元は吸殻で埋め尽くされる。

勇気ある子供が、男に近づく。

「なにやってんの。」

「タバコ吸ってるんだよ。」

「たくさん吸ってるね。うちのパパより沢山。楽しい?」

「楽しいさ。喉が痛いんだけどね。」

「タバコ吸うと、中が真っ黒になって死んじゃうんだって、先生が。」

「知ってるよ。」

「なんでいっぱいタバコ吸うの?」

「君たちがタバコを吸えないように、おじちゃんがお店のタバコを全部吸ってるんだよ。」

「ごみに捨てれば?」

「ごみに捨てちゃうと、誰か見つけて吸っちゃうかもしれないでしょう?」

「そっかー。じゃあ、バイバイ。」

「バイバイ。」

ぼそぼそ、と独り言が聞こえてくる。
次は、角の自動販売機だ・・・。
ああ、忙しい・・・。

7.18.2005

何が、めでたいのだか

高層マンションに住む方からお招きいただき、花火を見てきました。ヨコハマの近く。いわゆるホームパーティーという今風な感じである。前会社の人も数名いて、半分同窓会のよう。あれから随分やせたね、顔色よくなったねと。もう半分の方々は知らない人々。昔から立食パーティー・カクテルパーティー・とにかく「パーテー」がつくものはどちらかというと苦手であります。人と話すときはタイマンが好きというか。逆にひらひらチョウチョウのように部屋をエレガントに飛び回ることが出来ないのです。世間話下手。そして、結局、あまり会話できずに壁に背中をくっつけたまま一人でガツガツ食べていたという結末が過去に多かったかもしれない。でも、まぁ、今日は私の相手をしてくださるやさしい方々が多かったわけで。花火もキレイだったし。まぁいいか、と。カラアゲがえらく美味しかった。「夏がはじまる感じだわね」とどなたかがボソっと言っていた。遠くに鳴る花火の音とマンションのフモトを通る京浜東北線の音がなんともいえない悲しげなハーモニーだった。よく分からんけど。

帰りの電車では沢山のアベックが別れを惜しんでいた。車輌の中ではまだ、終わったばかりの花火からの興奮がまだザワザワと空気を震わせていたけど、電車が進むにつれて、少しずつ、「帰ろう」という静けさに包まれていった。パーティで一度も会話しなかった「知らない人組」と共に極めて微妙な数駅分の距離。会話のネタがまったくない。途中で乗車する人が僕と彼等のスペースを埋めてくれて少しホッとする。私が降りる頃には彼等が見えないくらい電車が混んでいて、結局無言で降りた。

僕は、少し非社交的だったかもしれない。

夏が苦手なのは、四季のうちもっとも、主張が強い季節だと思う。闇雲にせかされてる感じがして、特に6月~7月あたりに胃がいたくなったりすることが多い。無視させてくれない夏。見知らぬモノにケツを叩かれる不快感です。自分、或いは自分の身近にある原動力だと全然応える気持ちになるのだが。

7.15.2005

そこに板チョコがあるから

麦茶+アイスモナカ=250円ぴったし。嬉しい。
麦茶+アイスモナカ=250円ぴったし。嬉しい。あ、昨日も。
麦茶+アイスモナカ=250円ぴったし。嬉しい。あ、昨日も、一昨日も。

記憶力が危うくなっている反面、3度も同じ偶然を毎度偶然として楽しめている。3日連続アイスモナカを食っている。アイスモナカが好物だから。安く、美味く、夢が潜む食物だと思っている。「素材にこだわり」が殺し文句となりつつある食文化も悪くはないけど、アイスモナカのようなヘボ可愛い発想も好きなんだと思う。まぁ、いいや。アイスモナカは美味いと思います。

人の頭って、新しい言葉を覚える過程として、実に7回、会話で使ったり、文書で書いたりしないと、身につかないらしい。よくよく考えるとなかなか難しいことだと思う。同じように、私が「麦茶+アイスモナカ=250円」の方程式を完全に覚えるにはあと4回やんなきゃならないことなのか。新曲も、7回だけスタジオで練習すれば覚えるのか。ありえない(笑)。さすがに、曲はもう少し時間かかるわな・・・。

日々勉強なのね。結局。強いて言えばしのぎ上手になったかもしれないけど。

気付けば、我が家の朝のテレビはNHKのニュースに定着しつつある。

それでいいと思ってる。

久しくギターに頭が回せてる。気持ちが良い。

7.13.2005

意思表明の色々

先週末の話ですが、ヨメのおばあちゃんが入院してしまったため、一家で西川口へお見舞いに。ヨメの姉一族と駅で待ち合わせをし、クルマで病院へ。おばあちゃんの状態はあまりよろしくないらしく、医者曰く、近いうちに心の準備はしておいてくださいとのこと。

私と息子は病み上がりだということで、病院の外で待つことにした。息子が退屈してしまうと厄介なことになるので、ひとまず、面白いモノ探しをする。病院から少し歩いたところに、大きな工事現場があった。フェンスがなかったため、現場の全体を見渡すことができた。10階建てのビルくらい高くクビ(?)を伸ばしたクレーン車1台と、沢山のショベルカーとトラック。息子は熱中し、ヘタクソながら「くれーん」といえるようになる。個人的には、ショベルとかの動作がよく見えるショベルカーや、ガガガーと走るトラックに目がいくと思ったが、意外にも息子はクレーンのワイヤーがゆっくりと鉄パイプを持ち上げる様子の方が面白かったようだ。

「もう少し高く抱っこしてくれや」

と手を伸ばす。ごめんよ(笑)。一応、精一杯のタカイタカイをして見せてやる。
愛想笑いされる。フッ、と。この野郎(怒)。

今夜練習します。ライブは先週の水曜日だったから、ちょうど一週間ぶりにメンバーと顔を合わせることになります。大して長い間ではないけど、この一週間は妙に長く感じました。これから新しいことを色々試してみようと思ってるので、ワクワクしています。とりあえず、本日もダメダメ社員です。

おばあちゃんの意識はしっかりしてるらしい。体は弱いが、しゃべるのが好きらしい。ボケが進んでる故、状況を完全に把握していないんだか、普通に話していたんだそうだ。看護婦がタンを吸引しようとすると、「なにするんだよぉ」と抵抗するらしい。

7.11.2005

リリリィとケロロ

リリリィは光線銃を発射した。

狙いに迷いはなく、レーザは2メートル先のケロロの宇宙服を貫通し、心臓に直撃した。ケロロは前に倒れ、住民カプセルのリヴィングルームの中心で、うつぶせのままキース・ハリングの絵に出てくるようなポーズで死んだ。左右不同。出血も、動きも一切なく、横たわった冷たい銅像のよう。空調システムからの風が、ケロロの長い黒髪をいじくる、だけ。

しばらくたって、リリリィは自分の心臓の鼓動に気付く。10分立ったか、それとも1時間は過ぎたのだろうか。足は未だ凍ったように動かず、ガクガクしている。リリリィ自身の宇宙服が心拍数の異常を察知してからピッピッピッとアラームをずっと鳴らしていたが、1分あたり60-70の水準に戻ってからアラームが止んだ。

音が止んだことで、リリリィは我に返ったのであった。

あと少し待てば、警察が来ることは知っている。光線銃は音はしないが、発射される度にその強度(湯沸し・自己防衛・殺人のいずれか)、発射数、的(犠牲者の有無)の情報が無線で警察に送信されることになっている。殺ったか否かの情報は絶対だから、裁判はない。殺人に対する刑は一人用の住民カプセルでの生涯独房監禁と決まっていた。死刑は認められていなかった。

早くて来週には監禁生活が始まるであろう。
リリリィは目を閉じ、一粒の涙が目の端から漏れた。

7.08.2005

それぞれの時間

こんな私ですが、2歳半の息子がいるわけです。先日、亀戸に新しくできた、一時保育というヤツに通い始めました。近くに親戚がいないので、出来る限り他の「子供」との接点を持って欲しいと思って。大人が逆立ちしてもできないくらい、他の子供から得られる経験、知恵は計り知れないと思ってます。当然大人しか教えられないことはあるとしても。午前10時から午後1時までの、3時間、週3回。初日だということで、私も仕事を休んで、妻と一緒にそのときを過ごしました。当然、3時間の間、保育所の人に任せてるわけだから、私は全然役にたっていない(笑)。息子はすぐにオモチャに熱中してしまい、心配する両親なんてそっちらけ。案外拍子抜け。後々少し、シクシク泣いてたらしいが。方向は正しい。息子よガンバレ。頑張って仲良く遊べ。

息子もいることで、その母親である、私の妻もいるのです。二人してまったく予定を立てておらず、近くの錦糸町にある「アカチャンホンポ」という赤ちゃんグッズ屋さんを物色したり、お茶をしたり、久しぶりに手をつないで歩いてみながら、時間を過ごす。状況は状況なので、とてもじゃないが優雅なデートからは程遠い(笑)。平日昼過ぎの、静まった錦糸町は、非日常的で、今思い返すとなかなか居心地悪かったかもしれない。長すぎる3時間は過ぎ、幸い、事件もなく終わりました。ありふれた台詞かもしれないけれども、子離れと親離れというのは双方に大変なことだと改めて実感。育つための過程。気付けばかなり過保護になっていた。意図して過保護になるわけではないのよね。妻はこれからやっと、少ないかもしれないが一人の時間が少しだけ出来るよう。本人はさほど自覚してないようだが、この生活に慣れれば彼女のストレスが少しでも緩和されれば良いと思う。されるといいな。妻よ、落ち着け。家事以外なにかしてくれ。

・・・

(コゴトを減らしてくれ。)

・・・

夜は青山にてライブ・・・をしたのだけどあまり体調がすぐれなく、リハ後はひたすら眠り、起きては歌い、あとは任せたと帰り、また寝た、という少し味気ない流れ。でした。お話をもっとしたかった人が沢山いたので残念でした。今回は操り切れなかったが、自分でアンプを持参した方が音が良い。パワーありすぎだが。

帰宅すると二人ともぐっすり寝ていた。

7.07.2005

殺人鬼を育てよう

テレビのニュースや新聞を見てると、時々思うわけです。ガキンチョが人殺したり、ヘンテコな事件が沢山おきている。ニュースだけの情報に頼っていれば、日本は約10年足らずで滅びてしまうのではないかと。このままだと、サラリーマンはよりグレてしまい、やる気をなくし例外なく血液ドロドロになり、Tシャツ姿のアホ起業家が今後の経済を支配し、子供達は殺人鬼か女子プロゴルファーになる確率が高まり、企業の重役と官僚というのはどちらかというと泥棒に分類され、中学生はより頭悪くなり、高校生は反抗期をすっとばし、大学生はアル中・未だ勉強しないが一般となり、それゆえ年金は破綻し、あ、でも、最近景気はよくなってきて良かったね、明日も気温記録更新デス。そんなことになるわけない。仕方ないことなのですが、30分とか1時間で日本・世界の状況をバランスよく伝える方がむしろ不可能なのかもしれない。でも、「このまま」だと国民的鬱が進展するだけなのではないかと。

別に個別の情報をウソだと言ってるわけでなくて、確実に、ショックを基準に情報を選んでいるのであろう、と思うわけです。ニュースだけ、1局に絞れば、視聴率とか争わなくて済むのにね。本当に重要な情報をバランスよく伝えてくれれば。ウン億人のうち、一人のクレイジーが、ウン億人の注目を浴びるアンバランス。私は特に楽観的な人間でもないけど。悪者はブタ箱に入れたら、お終いにしてくれ。始末されたことだけ伝わればよいのだ。なぜ、こんな風に育ったのか・・・殺人鬼の育て方なんて知りたくないです。

陰気なニュースが売れるというのは、あれだと思う。自分がいかにフツーかを再確認するためにあるのでは。「フツーでいなよ」という脅迫ともとらえられる。変わり者が良い方向に取り扱われるケースがどれだけ少ないか。映画監督、スポーツ選手、ノーベル賞以外、思いつかないのだけど。

風邪をひきました。

7.05.2005

緩やかな坂をのぼる

最近ステージで思ったこと、いくつか。

上手い下手を気にしてると、大抵上手くいかないです。
肩の力を抜いた方が呼吸が自然です。
メロディーのひらめきがライブ中一番多いです。
でも、スタジオではその大半は忘れてしまわれています。
スポットライトがまぶしすぎると客席が見えなくて不安になります。
照明を暗めにした方が逆に、人の顔が見れて歌いやすいです。
ベース嬢のプレーがいかに安定しているか、最近ライブで一番実感します。
本人は毎回、「緊張したぁ~」と流しますが。この野郎。
MCがどうでもよくなってきたので、どうでもよくないようにしたいと思います。
ギター氏が割と繋ぎ上手であることに気付きました。
ライブの日だけはケンカにならない傾向。
新曲できたら、ライブ沢山やらな。ライブ上昇、ケンカ削減。
今度の充電期間は勝負。建設的で、前向きになれる時を過ごしたい。
ドラムさん、頼むから早よ応募してくんさい。
でも、誰でもいいわけでない。奇跡的出会いに希望をのせる。
人と握手したい衝動が起きます。
歌ばっかりじゃなくて、ギターも練習しないとまずいな、と思いました。
声を「割る」ことは、あまりガラでないと改めて感じました。
今の楽曲がなんとなく、こんな形かな、とピリオドを迎えそうです。
というより、次の曲を早く作りたいです。
今の曲は好きです。なんだか一人歩きしているようです。
決して悪いこたぁない。
良くも悪くも、このバンドは一つの集合体として、えらく繊細で、揺れやすいです。
決まるときは決まるし、決まらんときはとことんバラバラ(笑)。
決まる確率を上げたい。練習するのみ、後は気持ち。
見せ物としてはまだ未完成な部分は沢山あります。
客席の、椅子を増やせないかなぁ、と思ったりします。
立ち見だと、疲れないかなぁ、って思ってたりします。
男は地べたでいいかもしれんけど、レディーにはキツイよなぁ、って。
まぁ、少なくともスカート着用のレディーは。ジーパンのレディーは地べたで・・・。
言い訳に聞こえるかもしれんが、ギッチリガッチリ固めてナンボの音楽ではない
と感じたりします。「キチンと」は大事だと思うけど、広がらないとつまらない。
自分のギターの音が最近気に入らんです。今度のライブはちょっとカケをします。
闇雲でもなんでもいいから、今まで沢山(?)のライブをやってきてよかったと思う。
活動の大事な一環であると同時に、ご褒美でもあったり。
人前で歌うこと、色々考える機会に。
ライブ以外の活動の領域。