3.31.2006

返信ロボ ヒナガッター

メールいただき、ありがとうございます。
大変ご無沙汰しております。本当に久しぶりですね。
本当に本当に。実は、ちょうどメールしようと思ってたんですよ。
本当に本当に。忘れてなんかいませんよ。全然。
いやいやいや。

お元気そうでなによりです。ご家族も元気にされてますか?
そういえば、以前お会いしたときは○×で大変でしたね。
その後はいかがでしょうか?

お仕事もまだ大変ですか?あなたは働き者ですから、さぞ無理をなされているのではないかと心配です。たまには息抜きでもしましょう。そうだ、またみんなでお食事しましょうね。しばらく集まってませんよね。うんうん。こちらからまた連絡しますよ、日程は。今はちょうど仕事がアレなんで、ちょっと先になっちゃうかもしれませんが。

私の方としましては、相変わらずです。
色々やろうと考えていますが、思うように進みません。
あ、でも心配するほどではないですよ。
それなりに楽しくやってますから。

じゃ、返信まってまーす。

3.30.2006

勝者の歴史

争いの起源はざっと1万2千年前にありました。と思います。

人類は既に、五大陸の居住可能な地帯の殆どに何かしら足跡を残していたそうです。当時のライフスタイルの典型は狩猟採集でした。遊牧民は少人数の群れにちらばっていて、季節の変化に伴い、獲物となる動物や植物を追う、終わらない旅を続けていました。そして、ある日人類は「農」を学んでしまいました。とんだドジがきっかけになったのかもしれません。ある人がコツコツ集めた麦を、たまたま地面にこぼしてしまい、そのまま風に吹き飛ばされてしまって・・・。そして一年後、同じ土地に戻ると、そこには一人じゃとても食べきれない多くの麦が密集して。「畑」と「富」、が生まれました。余談だが、農業ほど自然から遠ざかったものはない、という見方もある。

旅、以上終了です。

なんとなくそのノリで、それから1万1,999年間かけて、人類は畑と富をたがやし続けると併行して、コーヒー、税理士、新幹線の順番で発達を進めてきたのです。

それで今日にいたるわけです。

そして、いま、反乱がおきようとしているのです。ジャガイモをはじめ。ニンジン。たまねぎ。レタス。おくら。そして大豆。米。長年の奴隷状態の恨みを晴らすのです。強制収容所のように、毎年毎年整列させられ、DNAをいじくられ、いろいろやらされ。最後に、静かな抵抗を目論んでいる。

「お前がハンガー・ストライキ」

3.28.2006

目に埃が入ったのよ

涙腺が故障してます。最近、泣き虫です。スポーツ全般、仮装大賞とか。鼻水もでるわ、うぅぅと声まで出てしまうので、少しみっともなくて困っています。先日、ついに映画館でもやってしまいました(因みに子供も映画をおとなしく見れるようになりました)。醜いかも。なにしろこの歳なので、愛きょうゼロです。訳わかりません。ヨメは僕に言う。歳よ、って。人の気持ちと共感できるようになってくるからそうなるのよって。いい事なんだと、そう言ってくれる。ただ、27歳という年齢がそういう変化に相応するのかはワカラナイのだけど。

ヨメは年齢的には先輩です。ゆえに、「歳を取る」ことにまつわることには、なんとなく説得力があるように感じます。私より一足速くその経験や気持ちを味わい、焦りとかそういうのも感じているはず、なのだと思います。家の中で「せんぱーい」なんて呼んでるわけじゃないですよ、一応。当然ながら、それなりの夫婦喧嘩は、あるんだけれども・・・。まぁ、年齢ばかりは追い抜いたりすることはできませんから。それだけのことなんですけどね。総じて結婚つうのはいいモンだと思ってますよ。だんな。

いつになるのやら、最愛のボロこたつに来年までのお別れを告げなければなりません。かろうじて朝はまだヒンヤリですから、最後の数日間は貴重です。掃除機担当は、これがなくなると大層楽になるそうですが。

3.25.2006

愛と希望を

あなたの知らない宝くじが、ある。街角の宝くじの売店のオバサンは自らそれを口にすることは一切ない。名指しで買いに来る人にしか売ってはいけないことになっている。その宝くじは、みなさんが知っているグリーンジャンボとか、ロト6とか、スクラッチカードとは違うもの。広告もされていない。その宝くじは通称、「アイラブユー」と呼ばれている。もう10年間近く運営されている、かなり長い暦の宝くじだ。最近、巷で噂になっている、のだそうだ。

「アイラブユー」の賞金の額は大きい。次回はグリーンジャンボと同じで、3億円だ。確率もグリーンジャンボとあまり変わらないといわれている。ちなみに、一枚300円。当選日に、宝くじ券に書いてある電話番号に電話をかけて、当選番号を聞くか、宝くじの窓口に持っていく。2等賞や3等賞はない。当選番号は1等賞の一つだけだ。

「アイラブユー」で当選した人が、唯一お金をもらえない。落選した券から一枚抽選で選ばれ、「1等賞当選者より」という名義で3億円その落選者の口座に振り込まれることになっている。落選すれば、もらえる可能性があるということになる。

誰が、どのような目的で「アイラブユー」を始めたのかは知られていない。

プロトコル

初めて会う相手でも。

音楽やってる人って、ときどき、雰囲気で分かる気がします。
なんとなく話してると。外れることも、よくありますが。
まぁ、ようはですね、分かってないのですが。
まぁ、ようはですね、一度だけドタカンで当たったことがあるんです。

お仕事関係の食事をしていたときですが、商売の話に飽きて、お手洗いに行くことを装ってバーカウンターに行ってプクプクしてたわけです。バーテンがいい感じの人だったので、適当にダベッていたわけです。接待かい?そうなの、いやぁ、面倒なのよねアハハ。プクプク。へぇ、スキューバ好きなんだ。へー、イスラエル人なんだ、日本語すげー上手いじゃん、へーえー。え?僕の仕事?悪い仕事だよ、アハハ。

奥さん日本人なんだ。

この店は長いの?最近入ったばっかりさ。

・・・あなた何かやってるよね?ほら、「音」がつくやつ。

問われないとはっきりいわない、よくわかんないけど、その心がわかる気がしなくもない。ずっとずっと会話中聞いてみたいんだけど、相手も、敢えて、自分にとって大事なものだから真っ先にさらけ出さない。なんか、男前ね。だから、探り合いがあるんだ。礼儀作法。大げさか。

一度喋りはじめると、やっぱりコレがメインなのね、と分かるくらい嬉しそうにしゃべる。「僕の音楽」とよく口にする。こんな考えとか、こんな方法とか、ああいう所とかこういう所でやったことがあるとか、色々。最近はあまりステージに乗ってないんだって。へぇー。いつかライブやるの?そっかわかんないのか。見に行くよ、面白そうじゃん。

どうしたら行けるかな?

しばらくこの店には世話になるだろうから、また遊びにきなよ。

へいへい。

3.23.2006

ステゴサウルスが好き

先週末だったっけな。上野公園にある、国立科学博物館に行ってきた。天気がよかった。思ったより広くて、全部見切れなかった。ナスカの地上絵とか、でっかい磁石とか竹とんぼで遊べる広場とか、色々。子供は終始興奮状態。楽しかった。おデートやご家族揃ってのお出かけ、大事なお取引先のご接待、風変わりな通夜ぶるまい等にいかがでしょう。

でも一番印象に残ったのが、やっぱり恐竜さんだった。恐竜さんを見ておかないと、なんだか物足りない気がして。大きくて、かっこいいんだもの。少し不気味で、ホンモノを想像するとゾッとするんだもの。いつみても圧巻です。ティラノサウルスとか、アパトサウルス、トリケラトプス、アンキロサウルス、ステゴサウルス、子供のころ一生懸命覚えた恐竜の名前が一気に記憶に蘇る。好きだったなぁ、恐竜。「宇宙刑事ギャバン」より好きだったなぁ。

ただ、ふと思ったのが、化石になった恐竜さんたち。当たり前な話かもしれないが、いつかの恐竜がみんなみんな、化石になったわけじゃない。フツーは、フツーに土にかえるのがフツーなわけであって。運良く(悪くとも言う)、火山帯の近くで死んだとか、沼にはまったとか、割と特殊な条件に当てはまった限られた恐竜さんたちだけなのだ(詳しいことはよく分からないが)。さては、火山がドドド-って噴火している中、足が遅くて逃げきれなかった子たち?こけて沼にはまった子たち?・・・ドジ?・・・のんき?

どうだったんでしょうね。

3.19.2006

二人の協定

ディーマとカサブランカという、二人の友人がいた。普段はとても良い仲だったが、ひとつだけ、もめごとがあった。ディーマは「あの世」は存在しないと主張する一方で、カサブランカは存在する、というのだ。二人とも当然死んだ経験はないので、結論は出るはずもなかった。ある日、カサブランカがひらめいたのであった。お互い、死ぬまで分からないことについて延々と議論するのも無駄だと考え、ある協定をディーマに提案した。

「僕らのうち、先に死んだ方があの世に行ったとすれば、この世に残された方と連絡をとろうとする、ということでどうだ。連絡があれば、文句なしにあの世の存在が実証されるし、連絡がなければそこまでだ。」

「それは名案だ。これで、もう言い合いをしないで済む。」

「忘れるんじゃないぞ。」

「当然だ。」

二人は握手で協定を結んだ。

気の毒なことに、数日後ディーマは交通事故で亡くなってしまった。カサブランカはしばらくの間、二人の協定のことはすっかり忘れてしまい、友人の死を悲しんだ。

その一週間後の出来事だった。カサブランカは自宅に帰ると、リビングルームのソファにディーマが腰をかけている。何事もなかったかのように、カサブランカを笑顔で迎えた。

「よう。おかえり。」

「死んでるのか?」

「ああ。死んでる。」

「そうか。あの世はあったのだな。」

「そうだな。」

「しかし、ずいぶんと遅いじゃないか。死んでから一週間も経つぞ。」

「色々忙しくて。」

「忙しいって、お前は死んだのだぞ?」

「死んでから色々あったのだ。お前に伝えたいことが山ほどある。時間があまりないのだ。死んでからはだな・・・」

カサブランカは、耳をふさいだ。

「ちょっと、待て。これ以上は聞きたくない。」

3.15.2006

しがらみ

実に恥ずかしい、告白である。
私は高価な楽器を使いこなせていない。
スタジオでも、ライブハウスでも。なんだかね。
努力がまだ足らないのも事実ですが。
どういう物差しでかって。

15歳のとき、初めて2万円くらいのギターと、小さな15ワットのアンプを買ってもらった。エフェクターなんて、知らなかったもんだったから、ギターを直接アンプにつなげてジャカジャカやってた。その時の音はよく覚えている。丸くて、太くて、伸びやかで。当然、上手かったわけじゃない。はじめは本当に、ポーン、と単音をはじくことくらいしかできなくて(実は今も大して演奏はあまり変わってないってことになるが)。でも、あの頃は、ああいい音だ、と確信できていた。何かにくらべてどうのこうのではなくて、絶対的にいい音だと確信してた。力いっぱいはじいても音は割れなかったし、ひずませてもひたすら暖かい音だった。そのギターはというと、父親にバラバラに壊されてしまった。私の夜遊びが原因だった。

それ以来、色々のギターを手にしてきたし、色んなエフェクターとかつかってきて、もしかして私の両手も少しギターに慣れてきたのかもしれない。ただ、あの当初の限りなくシンプルでキレイな音を呼び起こすことには成功していない。本当はそれが一番ほしいんだけど。なんかね。

もしやと思って、あの頃のギターがまだ中古とかで売ってないかと探してみたが、もうあまり流通していないらしい。安くて音がいい、と評判らしいが、いまや珍品。どなたかheartfieldのtalonというヘビメタギターを譲ってください。

あとは練習ね。

3.08.2006

シャドウ・ボクサー

「神なんぞいないぜ」といった内容の歌詞。色んな曲に渡って、あれって思うくらい、気付くぐらい、頻繁に耳にする。あなたも耳にしますか?なんでだろ。たまたまなのかな。

そう歌ってる人は、それぞれの、違う想いをこめて歌ってるんだろうけど。いないから悲しい若しくは孤独だ無力だ、とか、クソッたれとかいらねぇだとか、甘えちゃいけないんだとか、色々。個々の想い、ましてや人が一生懸命書いた歌詞に対してヌケヌケと評論するつもりはないし、そもそも僕はそんな立場の人間でもないことだけはご理解願う。

基本的には無宗教な国なはず、だからよけい不思議なだけで、さ。せめて、「いるかもしれないじゃん」とか、「いるいる絶対いる」といった人が同じようにいれば、あまり目立たないんだろうけど、「いないです。」といった宣言が明らかに顕著だと感じる。

僕の神に対するスタンスはひとまず、おいといて。一般的に「ない」とされてるものを、更に「だからいないんだってばマジで」と更に追い討ちをかけてるようで。あたかも何かを確約する必要があるようで、誰かに訴えてるようで。善か悪のどちらかを押し売りしているわけでもなく、頼りにもされず、なにもしてない、この「非・神な何か」。限りなく受け身な非・神なので、なんでこんなに一方的に批判されちゃうんだろう、なんてね。可哀相な気がしなくもない。そして不思議。何かの恨み?

おい、空気てめぇ。みたいな。

3.07.2006

きゅうすの魔人

俗に言う「魔法のランプの大魔人」。
さほど珍しいものではないらしい。

代表的なのは有名な物語に出てくるオイルランプに宿るタイプだが、「器」で分類するのであれば、その魔人の原産地によって異なる。例えば、カナダであれば木製の樽。日本ではきゅうす。南米では乾燥させた瓜でできた水筒など。もし、あなたが何らかの器に宿る魔人に出合えることができれば、大変幸運です。噂どおり、あなたは魔人の主人となり、魔人はあなたの願い事を三つかなえてくれることでしょう。慎重に願い事を決めましょう。

内緒ですが。まぁ、内緒もヘチマもなく、やってみれば分かることなのですが、難しいん、ですね。セコいことを考えていながらニヤけてるヘケケなあなた。整理しておきましょう。微妙な決まりごとに注意です。この世のMPは限りのある資源ですから。

願い事の数に関する細工は論外です。魔人が怒ります。世界平和も同様です。ムリですから。だから頼まないで下さい。魔人によりきりですが、ヘソを曲げてしまった場合、願い事を減らされる恐れもあります。

あこがれのあの子を引き寄せたい!というのは一般的に多い願い事ですが、大抵長続きはしないと言われています。性的なアレなので、愛情的なコレは芽生えないようです。性的なアレだけで良いという方は大丈夫そうです。

金銭こそ上限はありませんが、税務当局への届けが厄介なのだそうです。

地位にも気をつけましょう。平社員が突然社長になっても、会社は潰れてしまいます。能力を身に着けても、経験はついてきません。

方や、才能を身に着けても、満足はついてきません。全体のハードルが上がってしまうので、その才能に浸ることは出来ないといわれています。むしろ苦しみが増す可能性があるので、アーティストなあなたは気をつけましょう。

長寿を願う場合には年数を指定する必要があるので、うっかり自分がこの世を去る日を知ってしまった可哀相な人もいます。

沢山の友達を願ったのは自分なのに、新しい友達をみんな嫌いになってしまった人も、います。

ビール券、肩こりの解消あたりが無難なんだそうです。

結局、器の問題ですから。