1.22.2015

フラメンコダンサー

リサは越谷に住むフラメンコダンサー。日本人男性と結婚しており、駅の近くにあるフラメンコ教室の先生だ。夏祭りなどの祝い事があると生徒たちと華やかな踊りを披露して皆を喜ばせている。日本に住み着いて15年ほど経つが、地元の人に親しまれている。この間、不動産屋のお父さんから草加にいい物件があるので教室をもう一つもたないかという打診もあった。

本人の胸中はいまでも新参者の不安がある。周りの人に非はないが、取っ払うことのできない壁を日々感じている。どうしても様相が目立つこともあり、周りの目が気になって仕方がない。はたして自分は本当にこの地に歓迎されているのか、と。主人にそのことを相談したところ、驚かれた。十分溶け込んでるでしょう。フラメンコは目立つことが本望でしょ?

今ひとつすっきりしないが、それもそうかと思うリサだった。