11.20.2016

窃盗の正義

古代スパルタの教育方針は、子供をたくましく強い兵士に育て上げることを念頭に設計されたという。

印象に残った話がある。「人のモノを盗むな」という教えは無く、「盗むなら捕まるな」とされていたらしい。モノを盗む行為自体は弱肉強食の摂理で容認されていることになる。捕まること、すなわち弱さが罰に値する。法による社会的セーフティネットの大義とは真逆の価値観ともいえる。

逆に、誰にもバレず又は奪い返されることなく、賢く富を集めることが一種の正義と定義されていたのか。そう考えると、古代スパルタの価値観をいまでも受け継いでる現代文化も割と身近にあるのかもしれない。